駄文置き場、則ちゴミ箱

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愚か者とセンター試験

 昨日今日はセンター試験、いわゆる人生の分岐点の一つである。2年前、俺はここで7割3分とだいぶいい成績を叩き出したことで現在の大学に所属できている。まぁ一回しか受けたことのないセンターの話を適当にしてもいいのだが、今年で終わるものの話をしても仕方ないというところもあり、もうちょっと広げて試験の話でもしようと思う。

 

 こういうと自慢のようだが、子供のころから俺は試験ができる方の人間だった。勉強ができるわけじゃなく試験ができる。逆に言うと勉強などしなくても授業でやったような内容だけのテストができてしまったので小学校の頃に勉強をするという習慣を身につけることができなかった。井の中の蛙、というよりも山の中の天狗、驕りによって努力をする能力を失っていた。小学校の頃は漢字のテスト以外はほぼ満点に近い点数を取れていた。漢字のテストだけが取れていなかったのは、多分俺の記憶力の無さから来ている。この記憶力の無さは中学の社会科で牙を剥きだす。初めての赤点という奴に会った。まぁ赤点取ったところで何かあった訳では無いのだが。それでも自分の記憶力の無さが思い知ったし、それによって自分の苦手も理解はできた。そこからは公式暗記できなかったり文法暗記できなかったりでとにかく問題を解くためのメソッドを覚えるのが苦手でそれにかなり苦しまされた。高校も怠惰に過ごした、勉強すべき時間はほぼ全て部活かゲームに当てた。そのツケでセンターは半年で仕上げた。センターこそなんとか仕上がったが、二次の記述には間に合わなかった。まぁ当然と言えば当然だとも思うが。

 

 自分語りはこの程度で十分だろう。多分高校の教員も言っていた気がするが、試験、とりわけ高校までの試験というものはそこに至るまでの過程、試験のための努力をすることの訓練だ、と思っている。大学受験の大きな意味は学力うんぬんよりもどれだけ努力できるかに重きがあるのではないか、と。努力を怠った愚か者には罰が与えられると考えたほうが自分自身にも納得ができるというものだ。まぁ納得できたところで現状は変わらないし、努力ができない愚者であるのも正当化はできないのだが。せめて今センター試験と戦う若者たちには、俺のような道を踏まないでいてもらいたいものである。